お道具箱


間違った所をハサミで切った
あっけなく不思議な後悔だけを残して
無機質な音を奏でて 無神経に入り込み
ただ弱く 小さく だが確かに
そこに あった

のり 接着剤 セロテープ
全てを駆使して戻す 傷跡を残して
不規則な形を晒け出し 不完全なままで
ただ強く 大きく だが脆く
そこに あった



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高三の夏の詩。
ハサミ使ってて、ちょっと間違って切ってしまった時の「やっちゃった」って後悔がちょっと「ん?」と思って。
書いてるときはあんまり思わなかったけど、読み直してみて、人間関係も同じかもって思いました。
ハサミで自分から切る。縁を自分から切る。
あっという間に関係は終わり、「そんなもん?」と何とも言えない脱力感、後悔。だけどどこか清々しい。
その跡は弱く、小さいけれど、確実にそこに残る。
元に戻しても跡は残り、ぎこちないまま、どうしようもないまま。
今までとは違う気持ちで詩と向き合って書いてみました。

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