Respective Answers

――――――静かだった。

妙に乾いた静寂だけがこの部屋を包んでいた。


ホークアイは自嘲気味な笑みを浮かべながら外を眺めて。

ケヴィンはこの空気になれずオロオロして。

シャルロットは俯いて溜息を漏らして。

アンジェラは目を真っ赤にしてリースを睨んで。

リースは虚ろな目で生気が抜かれたように佇んで。


―――――それぞれが無言だった。


















―――――――――・・・・・・・………………



    ――――――……『逃げろ!』

………………・・・・・・・―――――――――























「デュラン………。どうして………?」
リースが何度もそう呟く。

デュランは――――――いない。

つい数時間前まであった、あの見慣れた顔は今は、ない。

勝気で、気が荒くて、ぶっきらぼうで。
だけど…心優しい少年。


彼の、あの時の、あの言葉。
記憶が鮮明に蘇る―――――。

『逃げろ!』

一瞬、見惚れてしまった。
そう叫んだ彼の姿が。
あの強い眼差しが。
どこか哀しくて。
どこか微笑んでて。
「大丈夫だから」と言っているようで。

……もう、それ以上その瞳が見れなかった…。



―――――走った。
ひたすら走った。後ろから彼の視線を受けながら。





後ろは、振り返らなかった。

to be continued



うを!?タイトルが英語だ!(笑) そして、短っ!
初の長編小説。果たして伏線をちゃんと片付けることは出来るのだろうか…。(何)
ちなみにタイトルの訳は「みんなの思い」です。
直訳すれば「それぞれの答え」になるんですけどね。
「意訳し過ぎ!」ってツッコミは無しですよ?(笑顔全快)
っつーか、英語苦手です。(笑)

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